サーチコンソールとは?店舗サイトで何がわかるのか

アクセス解析(Googleアナリティクス)との違いは「来る前」か「来た後」か

Googleアナリティクスは、ホームページに来た人が「どのページを何分見て、どこから来たか」を測る道具です。一方、サーチコンソールは、ホームページに来る前の「Googleの検索結果でどう見えていたか」を教えてくれます。

つまり、「〇〇駅 美容室」と検索した人の画面に自店のページが何回出て、そのうち何回クリックされたかが分かるのはサーチコンソールだけです。両方の役割分担は「店舗サイトのアクセス解析」で整理しています。

店舗が使う目的は1つ:「どんな言葉で検索されたか」を知ること

サーチコンソールには多くの機能がありますが、店舗サイトで使う目的は「どんな言葉で検索されたか」を知ることに絞って構いません。店舗の検索は「地域名×業種」「店名」「悩み・目的語」の3種類にほぼ収まり、その言葉がページに書かれているかどうかで改善点が決まるからです。

  • 地域名×業種(例:〇〇市 整体、〇〇駅 ランチ):新規のお客様の入り口
  • 店名(例:〇〇美容室 予約、〇〇 営業時間):すでに知っている人の再訪・予約
  • 悩み・目的語(例:産後 骨盤 〇〇市、子連れ カフェ 〇〇):メニューや特徴で選ぶ人

サーチコンソールの登録手順(所有権の確認まで)

準備するもの

  • Googleアカウント(Googleビジネスプロフィールと同じアカウントが管理しやすい)
  • ホームページのURL(https://で始まるもの)
  • 制作会社・サーバー会社の連絡先(自分で設定を触れない場合)

手順は3ステップ

  1. サーチコンソールにGoogleアカウントでログインし、「プロパティを追加」を選ぶ
  2. 「ドメイン」または「URLプレフィックス」のどちらかでホームページを登録する
  3. 所有権の確認(このサイトの持ち主だと証明する作業)を行い、サイトマップを送信する

所有権の確認方法には、HTMLファイルをサーバーに置く、HTMLタグをページに入れる、DNSレコードを追加する、Googleアナリティクスやタグマネージャーの設定を使う、などがあります。「ドメイン」で登録する場合はDNSレコードでの確認が必要になるため、ドメイン管理を制作会社に任せているお店は、制作会社に頼むのが早いです。画面の表記や手順は変わることがあります。

制作会社に頼むときの依頼文例

自分で触れない場合は、次の文をそのまま送れば伝わります。

サーチコンソールを見られるようにしたいので、当店のGoogleアカウント(メールアドレス)を「オーナー」の権限で追加してください。あわせてサイトマップの送信もお願いします。

お店側のアカウントをオーナーにしておくと、制作会社を変えてもデータを引き継げます。公開直後にやるべきことは「店舗ホームページ公開前・公開後のチェックリスト」にもまとめています。

店舗が見る画面は3つだけ(検索パフォーマンス・ページ・URL検査)

1. 検索パフォーマンス:どんな言葉で、何回表示・クリックされたか

一番使う画面です。上部の折れ線グラフの下に、「クエリ(検索された言葉)」「ページ」「国」「デバイス」などのタブがあります。店舗が見るのは「クエリ」と「ページ」だけで十分です。

指標 意味 店舗での見方
表示回数 検索結果に自店のページが出た回数 「見られる機会」の量。地域名×業種で増えているか
クリック数 実際にクリックされた回数 来店に近い行動。店名検索が多いのは常連さんの動き
CTR(クリック率) クリック数÷表示回数 表示が多いのにCTRが低い言葉は、タイトルや説明文の直しどき
平均掲載順位 検索結果での平均的な順位 目安程度に。場所や端末で変わるので一喜一憂しない

期間は「過去3か月」を基本にし、季節の違いを見たいときは前年の同じ期間と比べます。

2. ページ(インデックス登録):Googleにページが載っているか

「インデックス作成」の中の「ページ」レポート(以前は「カバレッジ」と呼ばれていました)では、ホームページの各ページがGoogleの検索対象に登録されているかが分かります。「登録済み」のページ数が実際のページ数と大きく違っていたら、何かが止まっています。

メニューページやアクセスページが未登録になっていたら、制作会社に「このページがインデックスされていない理由を確認してほしい」と伝えてください。新しく作ったページが載っていない場合は、次のURL検査から登録をリクエストできます。

3. URL検査:新しいページ・直したページをGoogleに知らせる

上部の検索窓にページのURLを入れると、そのページの登録状況が分かり、「インデックス登録をリクエスト」ができます。お知らせページや新メニューのページを公開したとき、営業時間を変えたときに使います。リクエストしても反映の時期は決まっていませんが、放置するより早く見つけてもらえる傾向があります。

地域名キーワードの拾い方(検索語句の読み方)

まず「クエリ」を3種類に分ける

検索パフォーマンスの「クエリ」タブを表示回数の多い順に並べ替え、上から50個ほどをメモ帳や表計算に貼り付けます。次に、1つずつ「店名」「地域名×業種」「悩み・目的語」に分けます。店名検索の割合が高いお店は常連さんに支えられており、地域名×業種が少ないなら新規の入り口が弱い、と読めます。

パターン別の読み方と、やること

見つかったパターン 意味 やること
表示回数は多いがクリックが少ない地域名×業種 検索結果に出ているのに選ばれていない そのページのタイトル・説明文に地域名と特徴を入れ直す
順位が低い(2ページ目以降)のに表示されている言葉 Googleは関連があると見ているが、内容が薄い その言葉に答えるページや見出しを作る
想定していなかった地域名(隣町・隣駅)からの検索 商圏が思ったより広い アクセスページに「〇〇駅からの道順」を追加
悩み・目的語(子連れ、駐車場、当日、メンズ など) 選ぶ決め手を探している メニュー説明やよくある質問にその言葉で答える
店名+「口コミ」「評判」 来店前の最終確認 口コミ返信を整え、お客様の声のページを整備

想定外の言葉を見つけたときは、Googleビジネスプロフィールの「検索語句」も並べて見ると、地図での見られ方との違いが分かります。地域名×業種の選び方そのものは「地域名×業種キーワードの選び方」で解説しています。

月1回15分のチェック手順

  1. 検索パフォーマンスを開き、期間を「過去3か月」にする
  2. 「クエリ」を表示回数順に並べ、上位50個を3種類に分ける
  3. 「表示は多いのにクリックが少ない」言葉を3つ選ぶ
  4. その言葉が出ているページを確認し、タイトルと説明文を直す候補にする
  5. 「ページ」レポートで未登録のページがないか確認する
  6. 直したこと・気づいたことを1行メモに残す(翌月比較のため)

ページ改善への活かし方(見つかった言葉をどこに書くか)

タイトル・見出し・本文に、自然に1回ずつ入れる

「〇〇駅 美容室」で表示されているのにクリックが少ないなら、そのページのタイトルが「Hair Salon ABC」のように地域名も業種も入っていないことが多いです。「〇〇駅徒歩3分の美容室 ABC|カット・カラー」のように、地域名・業種・特徴を入れたタイトルに直します。

本文でも、最初の段落とアクセスの案内に地域名を入れます。ただし、同じ言葉を何度も繰り返す「詰め込み」は逆効果になるおそれがあるので、1ページに数回で十分です。

検索されているのにページがない言葉は、ページを増やす

「〇〇市 メンズカット」で表示されているのに、メンズ向けの説明がどこにもないなら、メニューページにメンズの項目を作る、またはお知らせで紹介します。お店の実態に合ったページを増やすことが、検索される言葉を増やす一番堅実な方法です。更新のネタの作り方は「店舗ホームページの更新頻度とネタ帳」で紹介しています。

直したあとは、翌月の同じ画面で比べる

直した言葉の表示回数とクリック数が、翌月どう動いたかを見ます。変化には数週間〜数か月かかるので、1か月で判断せず3か月は追ってください。地域ごとの検索のされ方の違いは「地域別ガイド」で整理しています。

よくある質問

サーチコンソールは無料ですか?

無料です。Googleアカウントとホームページがあれば、費用をかけずに使えます。かかるのは登録時の設定の手間だけです。

登録してすぐにデータは見られますか?

登録直後はデータがほとんどなく、数日〜数週間かけて蓄積されます。登録前の期間はさかのぼって見られないので、ホームページを公開したら早めに登録するのがおすすめです。

Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)の数字も見られますか?

見られません。地図での表示回数や検索語句は、Googleビジネスプロフィールの管理画面にある「パフォーマンス」で確認します。両方を並べて見ると、Web検索と地図の違いが分かります。

アクセスが少ない小さなお店でも意味がありますか?

あります。表示回数が少なくても、「どんな言葉で出ているか」は分かります。むしろ数が少ないうちのほうが、直すべきページを絞りやすいです。

制作会社に任せきりでも、自分で見たほうがいいですか?

月1回、検索パフォーマンスのクエリだけでも見ておくと、制作会社への依頼が具体的になります。「〇〇市 整体」で表示されているのにクリックが少ないのでタイトルを直してほしい、と伝えられるようになります。

まとめ

  • サーチコンソールは、ホームページが「どんな言葉で検索され、表示・クリックされたか」を無料で確認できるツール
  • 登録は「プロパティ追加→所有権確認→サイトマップ送信」の3ステップ。触れない場合は依頼文をそのまま制作会社へ
  • 店舗が見る画面は「検索パフォーマンス」「ページ(インデックス登録)」「URL検査」の3つで十分
  • クエリを「店名」「地域名×業種」「悩み・目的語」に分けると、新規の入り口の強さが分かる
  • 「表示は多いのにクリックが少ない」言葉から、タイトルと説明文を直す
  • 直したら翌月の同じ画面で比べる。判断は3か月単位で
この記事を書いた人:坂部 幸成(さかべ ゆきなり)

株式会社Shamoji 代表/店舗向けホームページ制作「HARE PAGE 店舗」運営

Web制作・運営、広告運用代行、SEO・LLMOコンサルティング、AI活用支援を手がける 株式会社Shamoji(2022年設立)の代表。店舗向けホームページ制作・運用サービス「HARE PAGE 店舗」を企画・運営し、飲食店・美容室・サロン・整体院・不動産会社のサイト制作と地域検索の設計を担当しています。記事の内容は執筆時点の一般的な情報であり、各サービスの最新の仕様・料金は公式情報をご確認ください。