MEOのキーワードは「地域名×業種×目的語」の3つの部品でできている

MEO(Googleマップの検索対策)で狙うキーワードは、次の3つの部品に分解できます。

部品 役割
地域名 〇〇駅、〇〇市、〇〇区、表参道、〇〇インター近く どこで探しているか
業種 美容室/美容院/ヘアサロン、整体/整骨院、居酒屋、塾 何を探しているか
目的語 個室、子連れ、メンズ、当日、駐車場、深夜、ランチ どんな条件か

地域名×業種だけの検索は競合が多く、大手や老舗と正面からぶつかります。一方、目的語がつくと検索する人は少なくなりますが、来店の意欲が高く、条件の合うお店が選ばれやすくなります。「地域名×業種」を土台に、「目的語」で自店の強みに合う人を拾う、という二段構えで考えます。

キーワード選びで多い失敗

  • 検索数の多い言葉だけを狙い、条件の合わない人ばかり来る
  • お店の中で使っている言葉(「ヘアサロン」「トリートメント」)で書き、お客様の言葉(「美容室」「髪質改善」)を使っていない
  • 店名にキーワードを詰め込む(ガイドライン違反で、プロフィール停止のリスク)

地域名の選び方:駅名・市区名・エリア名の使い分け

地域名は、お客様が「どこのお店」と人に説明するときの言い方を使います。地域によって、駅名が強いところ、市名や区名が強いところ、通称のエリア名が強いところがあります。

地域名の種類 向いているお店 注意点
駅名 駅から徒歩圏。鉄道で来るお客様が多い都市部 隣駅からも来るなら、隣駅名も併記する
市区名 車で来るお客様が多い地域。市内全域が商圏 市名と県名が同じ地域は、表記が混ざりやすい
エリア名・通称 「表参道」「天神」「栄」のように、地名がブランドになっている場所 住所表記と一致しない場合は両方書く
沿線・インター名 ロードサイド店、郊外の大型店 「〇〇バイパス沿い」のような言い方はアクセス説明で使う

判断の手順

  1. 予約や電話で、お客様がどう場所を確認するかを1週間メモする(「〇〇駅のほうですか?」「〇〇市の?」)
  2. 常連のお客様の来店手段(徒歩・電車・車)を思い出す
  3. 一番多い言い方を「メインの地域名」、次に多いものを「サブの地域名」にする
  4. メインはプロフィールの説明文とホームページのタイトルに、サブはアクセスページと店舗紹介に入れる

地域ごとの地名の使い分け(県名と市名が同じ、県庁所在地より大きな市がある、など)は「地域別ガイド」で都道府県・主要都市別に整理しています。

業種の言い換えと「目的語」を集める

同じお店でも、探す人によって呼び方が違います。業種の言い換えと目的語を、「自店に当てはまるもの」だけ集めます。

業種の言い換え表

お店 言い換えの例
美容室 美容院、ヘアサロン、カット、カラー、縮毛矯正、髪質改善
整体・整骨院 整骨院、接骨院、整体院、骨盤矯正、鍼灸(資格に応じて)
飲食店 居酒屋、ランチ、ディナー、個室居酒屋、焼肉、ラーメン、カフェ
不動産 不動産屋、賃貸、売買、管理会社、〇〇駅 賃貸
塾・教室 学習塾、個別指導、進学塾、英会話教室、ピアノ教室

整体・整骨院は、資格や届け出によって名乗れる名称や使える表現に決まりがあります。ここでは一般論として挙げており、法的助言ではありません。所管官庁の資料や専門家で確認してください。

目的語の4分類

分類
状況 当日、予約なし、深夜、朝、日曜、ランチ、テイクアウト
条件 個室、駐車場、駅近、子連れ、ペット可、貸切、バリアフリー
メンズ、女性、シニア、学生、キッズ、ファミリー
こだわり 安い、高級、オーガニック、無添加、日本酒、韓国風

目的語の集め方(お店の中にある)

  • 予約時・来店時の「〇〇ありますか?」という質問を、レジ横のメモに書き溜める
  • 口コミに書かれている言葉(「子連れでも」「駐車場が」「個室で」)を拾う
  • ポータルサイトの自店ページで、絞り込み条件として使われているものを見る
  • スタッフに「お客様からよく聞かれることベスト3」を出してもらう

2週間で20〜30語は集まります。その中から、「自店が本当に応えられるもの」だけを残します。「個室」と書いて半個室しかなければ、来店後の不満につながります。

本当に検索されている言葉を確認する方法

集めた候補が、実際に検索されているかを確かめます。無料で、この順番で見ると効率的です。

1. Googleビジネスプロフィールの「検索語句」

管理画面の「パフォーマンス」には、自店が表示されたときの検索語句が出ます。ここに「〇〇駅 美容室 メンズ」のような言葉があれば、すでにその言葉で見つけられている証拠です。想定していなかった地域名や目的語が出ていたら、候補に加えます。画面の表記は変わることがあります。

2. サーチコンソール(ホームページの検索語)

ホームページがあれば、Googleのサーチコンソールで「どんな言葉で検索され、何回表示・クリックされたか」を見られます。プロフィールとホームページ、両方の検索語を並べると、地図とWeb検索で使われる言葉の違いも分かります。使い方は「サーチコンソールの使い方」にまとめています。

3. Googleの検索候補・関連する検索

検索窓に「〇〇駅 美容室」と打つと、続きの候補(サジェスト)が表示されます。検索結果の下部にある「関連する検索」や「他の人はこちらも検索」も、目的語の宝庫です。Googleマップアプリの検索窓でも、同じように候補が出ます。

4. キーワードプランナー(目安の数字が欲しいとき)

Google広告のキーワードプランナーを使うと、月間の検索数の目安が見られます。広告を出していないアカウントでは大まかな範囲でしか表示されず、地域名つきの検索は数字が小さく出やすい点に注意してください。数字は「順位づけの目安」として使い、ゼロに近くてもお客様の言葉なら残します。

確認したら「キーワード表」に落とす

キーワード 地域名 業種 目的語 確認元 優先度
〇〇駅 美容室 〇〇駅 美容室 検索語句・サジェスト
〇〇駅 美容室 メンズ 〇〇駅 美容室 メンズ 検索語句
〇〇市 髪質改善 〇〇市 髪質改善 サーチコンソール

メイン1〜2語、サブ3〜5語に絞ります。10語以上を同時に狙うと、どのページも中途半端になります。

選んだキーワードをどこに反映するか

キーワードは「置き場所」を決めて初めて効きます。プロフィールとホームページで、それぞれ入れる場所が決まっています。

Googleビジネスプロフィール側

場所 入れ方
店名 入れない。看板どおりの正式名称のみ(追加すると違反になる)
カテゴリ 業種の言い換えに最も近いカテゴリをメインに、追加カテゴリで補う
説明文 地域名と目的語を自然な文で。「〇〇駅から徒歩3分、メンズカットと髪質改善が得意な美容室です」
サービス・メニュー 目的語をメニュー名や説明に(「個室」「当日予約」「キッズカット」)
投稿 新メニューや空き状況の投稿に、地域名と目的語を1つずつ入れる
写真の説明 写真を追加するときの説明に、商品名と目的語を入れる

カテゴリの選び方は「Googleビジネスプロフィールのカテゴリの選び方」で詳しく解説しています。

ホームページ側

場所 入れ方
ページタイトル 「〇〇駅の美容室|店名」のように、メインの地域名×業種を前半に
見出し(H1・H2) メインとサブの地域名を、店舗紹介・アクセスの見出しに
アクセスページ 駅名・市区名・エリア名・隣駅・沿線を、道順の説明の中で自然に
メニューページ 目的語をメニュー名と説明に(「個室のご案内」「当日予約について」)
お知らせ 投稿と同じ内容を載せ、目的語を入れる

地図とWeb検索の両方でキーワードを効かせる考え方は「ローカルSEOとは?」で、プロフィール全体の整え方は「MEO対策を自分でやる手順」で解説しています。

3か月に1回、見直す

検索語句とサーチコンソールを3か月ごとに見直し、新しく出てきた言葉を足し、表示されていない言葉を入れ替えます。季節の目的語(忘年会、卒業式、夏休み)は、その2か月前に投稿とお知らせに入れておきます。

よくある質問

キーワードは何個くらい狙えばいいですか?

メイン1〜2語、サブ3〜5語が目安です。まずメインの「地域名×業種」を確実に取りにいき、目的語つきのサブを少しずつ足していきます。

駅名と市名、どちらを使うべきですか?

お客様が場所を確認するときの言い方に合わせます。徒歩・電車のお客様が多ければ駅名、車のお客様が多ければ市区名がメインです。もう一方はアクセスページと説明文で補います。

検索数が少ない言葉は狙う意味がありませんか?

地域名つきの検索は、もともと数字が小さく出ます。数が少なくても「お客様が実際に使っている言葉」なら、来店につながりやすいので残してください。

店名にキーワードを入れれば上位に出やすいと聞きました。

店名にキーワードや地域名を追加するのはGoogleのガイドライン違反で、修正要求やプロフィール停止の対象になります。店名は看板どおりにし、キーワードは説明文・サービス・ホームページに入れてください。

まとめ

  • MEOのキーワードは「地域名×業種×目的語」。地域名×業種を土台に、目的語で自店に合う人を拾う
  • 地域名は、お客様が「どこのお店」と説明する言い方(駅名・市区名・エリア名)に合わせる
  • 業種の言い換えと目的語は、予約時の質問・口コミ・スタッフの声から、お店の中で集める
  • 本当に検索されている言葉は、プロフィールの検索語句・サーチコンソール・検索候補で確認する
  • 反映先は、店名以外のプロフィール項目と、ホームページのタイトル・見出し・アクセス・メニュー
  • 3か月に1回、検索語句を見て入れ替える
この記事を書いた人:坂部 幸成(さかべ ゆきなり)

株式会社Shamoji 代表/店舗向けホームページ制作「HARE PAGE 店舗」運営

Web制作・運営、広告運用代行、SEO・LLMOコンサルティング、AI活用支援を手がける 株式会社Shamoji(2022年設立)の代表。店舗向けホームページ制作・運用サービス「HARE PAGE 店舗」を企画・運営し、飲食店・美容室・サロン・整体院・不動産会社のサイト制作と地域検索の設計を担当しています。記事の内容は執筆時点の一般的な情報であり、各サービスの最新の仕様・料金は公式情報をご確認ください。