始める前に:30日計画の全体像と準備

30日の流れ

期間 テーマ 目標
1〜7日目 土台づくり オーナー確認と基本情報の完成
8〜14日目 見た目と中身 写真20枚、カテゴリ・属性・メニュー、Q&A
15〜21日目 動きをつくる 投稿の開始、口コミ導線、ホームページ連携
22〜30日目 回す仕組み 口コミ返信、数字の確認、週1回のルーティン化

準備するもの

  • お店用のGoogleアカウント(個人アカウントでも可能ですが、引き継ぎを考えると専用が安心)
  • 看板どおりの正式な店名、ビル名まで含めた住所、電話番号、営業時間
  • ホームページやSNSのURL
  • スマホ(写真撮影用)

管理画面の表記は変わることがあります。この記事は大まかな流れとして読み、実際の画面の案内に従ってください。

1〜7日目:オーナー確認と基本情報の完成

1〜2日目:オーナー確認を申請する

Googleマップで自店を検索し、すでにプロフィールがあれば「ビジネスオーナーですか?」から、なければ新規作成からオーナー確認を申請します。ハガキ・電話・メール・動画などの方法から、Googleが提示したもので進めます。ハガキの場合は届くまで日数がかかるので、待っている間に次の作業を進めましょう。

つまずきやすい点(ハガキが届かない、誰かが登録済み、住所を公開したくない)の対処は「Googleビジネスプロフィールの登録方法とオーナー確認の手順」にまとめています。

3〜5日目:基本情報を「空欄ゼロ」にする

  • [ ] 店名:看板どおり。キーワードや地域名の追加はしない
  • [ ] 住所:ビル名・階数まで。地図のピンの位置が入口と合っているか確認
  • [ ] 電話番号:店舗の番号を1つ
  • [ ] 営業時間:曜日ごと。定休日、祝日、年末年始の特別営業時間
  • [ ] ウェブサイト:ホームページのURL(なければSNSやポータルの自店ページ)
  • [ ] 予約リンク:予約ページがあれば登録
  • [ ] 開業日:分かる範囲で

空欄が多いプロフィールは、Googleが「何のお店か」を判断しにくく、関連性の評価で不利になります。

6〜7日目:説明文を書く

説明文は750字まで書けます。次の型で埋めると、地域名×業種と、お店の強みが自然に入ります。

  1. 1文目:どこの、誰向けの、何のお店か(例:「〇〇駅から徒歩3分、30〜40代の働く女性向けのプライベート美容室です」)
  2. 2〜3文目:主なメニューと特徴(例:「カット・カラー・縮毛矯正を中心に、髪質に合わせた提案を大切にしています」)
  3. 4〜5文目:来店のしやすさ(予約方法、駐車場、キッズスペース、支払い方法)
  4. 最後:営業時間の補足やひとこと

「地域で一番」「必ず満足」のような根拠のない表現は避け、事実だけを書きます。

8〜14日目:写真・カテゴリ・属性・メニュー・Q&A

8〜10日目:写真を20枚、種類を分けて載せる

種類 枚数の目安 撮り方のコツ
外観(昼・夜) 3枚 看板と入口が分かるように、通りの向かい側から
入口・受付 2枚 初めての人が「ここでいいのか」と分かる
店内・席・施術スペース 5枚 開店前の明るい時間に、水平を意識して
商品・メニュー・施術例 6枚 主力メニューを中心に。人気順に
スタッフ 2枚 笑顔で。顔出しが難しければ後ろ姿や手元
駐車場・周辺の目印 2枚 車で来る人、迷いやすい立地のお店は必須

スマホで十分ですが、暗い・斜め・ブレの写真は避けます。撮り方と不承認になる理由は「Googleビジネスプロフィールの写真」で解説しています。

11〜12日目:カテゴリと属性を見直す

メインカテゴリは、主力メニューに最も近いもの1つ。追加カテゴリで、他に提供しているサービスを補います。競合の上位店がどのカテゴリを使っているかは、プロフィールに表示されるので参考になります。

属性は、駐車場・バリアフリー・テイクアウト・Wi-Fi・支払い方法・予約の要否など、当てはまるものをすべて選びます。「クレジットカードは使えますか?」という電話が減る効果もあります。

13日目:メニュー・サービス・商品を登録する

主要なメニューを、名前・価格・短い説明つきで登録します。全部載せる必要はなく、上位10品程度で十分です。料金は最新に保ち、改定したらその日に直します。

14日目:「質問と回答」に自分で答えを用意する

プロフィールには、誰でも質問を投稿できる「質問と回答」の機能があります。放置すると他人の不正確な回答が残ることがあるため、よく聞かれる質問を自分で投稿し、自分で回答しておきます。

  • 駐車場はありますか?
  • 予約なしでも入れますか?
  • 子ども連れでも大丈夫ですか?
  • 支払い方法は何が使えますか?
  • 初めてでも大丈夫ですか?(整体・サロン)

15〜21日目:投稿・口コミ導線・ホームページ連携

15〜16日目:最初の投稿を3本出す

投稿は、写真1枚と短い文章で出せるお知らせ機能です。最初に3本まとめて出しておくと、「動いているお店」に見えます。

  1. 自己紹介:お店の特徴と、初めての人へのひとこと
  2. 今月のおすすめ:新メニュー、季節のメニュー、入荷情報
  3. 予約・空き状況:週末の空き、キャンペーンの案内

以降は週1回、この3種類のどれかを出し続けます。ホームページのお知らせと同じ内容で構いません。

17〜18日目:口コミをお願いする仕組みを決める

プロフィールから口コミ投稿用のリンクを取得し、QRコードにしてレジ横やテーブル、会計時に渡すカードに載せます。声かけの言い回しは、次のような形が自然です。

「よろしければ、Googleの口コミでご感想をいただけると励みになります。こちらのQRコードから書けます」

割引や特典と引き換えに高評価を頼むこと、サクラの口コミは、Googleのガイドライン違反です。ステマ規制(景品表示法)の観点でも注意が必要で、この説明は法的助言ではありません。最終的な判断は専門家や消費者庁の資料で確認してください。断られない伝え方の実例は「お客様に口コミをお願いする方法」を参照してください。

19〜21日目:ホームページと連携し、NAPを統一する

  • [ ] プロフィールの「ウェブサイト」欄にホームページを登録
  • [ ] ホームページに住所・営業時間・電話・メニューを最新の内容で掲載
  • [ ] ホームページにGoogleマップの埋め込みと、口コミ投稿リンクを設置
  • [ ] 店名・住所・電話番号(NAP)の表記を、ホームページ・SNS・ポータル・プロフィールで統一

ホームページがない場合も、この週にSNSのプロフィールとポータルの店舗ページの表記を揃えておきます。

22〜30日目:口コミ返信・数字の確認・ルーティン化

22〜24日目:すべての口コミに返信する

過去の口コミも含め、返信していないものすべてに返信します。良い口コミには感謝と次回の提案、厳しい口コミには事実確認とお詫び、改善の姿勢を2〜4文で。感情的な反論は避けます。返信は、その口コミを読む未来のお客様への手紙だと考えてください。

25〜27日目:インサイトで「検索語句」と「行動」を見る

管理画面のパフォーマンス(インサイト)で、次の3つを確認します。

見る数字 分かること 次の行動
検索語句 どんな言葉で見つけられたか 店名だけなら、地域名×業種の情報を強化
表示回数 検索・マップで表示された回数 月ごとの推移をメモする
経路検索・通話・Webクリック 来店に近い行動 月1回、前月と比べる

順位そのものは、検索する場所で変わります。無料でできる確認の仕方は「MEOの順位を確認する方法」で解説しています。

28〜30日目:週1回30分のルーティンを決める

30日目の仕上げは、「誰が・いつ・何を」やるかを決めることです。

  • 毎週(30分):投稿1本、新しい口コミへの返信、写真1〜3枚の追加
  • 毎月(30分):インサイトの確認、営業時間・料金の見直し、Q&Aの追加
  • 随時:臨時休業・特別営業時間の登録、修正提案の通知の確認

30日後のセルフチェックリスト

項目 できた
オーナー確認が完了している [ ]
基本情報に空欄がない。ピンの位置が入口と合っている [ ]
説明文に地域名・業種・強み・来店のしやすさが書かれている [ ]
写真が20枚以上、6種類に分かれている [ ]
メインカテゴリが主力メニューと一致し、追加カテゴリと属性を設定した [ ]
メニュー・料金が最新である [ ]
Q&Aに自分で5問の回答を用意した [ ]
投稿が3本以上あり、週1回出す日を決めた [ ]
口コミ投稿のQRコードを店内に置いた [ ]
すべての口コミに返信した [ ]
ホームページと相互リンクし、NAPが全媒体で一致している [ ]
週1回・月1回のルーティンを担当者つきで決めた [ ]

全部にチェックが付けば、業者に頼む前にできることは終わっています。ここから先は、口コミと投稿の積み上げが数か月単位で効いてきます。地域ごとの狙い方は「地域別ガイド」も参考にしてください。

よくある質問

MEO対策を自分でやると、効果はどれくらいで出ますか?

基本情報や写真の反映は数日〜数週間、口コミや投稿の積み上げは数か月単位で効いてきます。競合の多いエリアほど時間がかかります。順位は保証できません。

1日にどれくらい時間を取ればいいですか?

最初の30日は、合計10時間ほどが目安です。1〜7日目と8〜14日目に時間がかかり、15日目以降は1日30分程度で進められます。30日を過ぎたら週1回30分で回せます。

途中で業者に頼んだほうがいいと感じたら?

30日計画を終えてからのほうが、業者の提案が「基本のやり直し」か「上積み」かを見抜けます。「順位保証」「口コミを増やします」「店名にキーワードを入れましょう」という提案は、ガイドライン違反につながるおそれがあるので避けてください。

ホームページがなくても30日計画はできますか?

できます。19〜21日目の連携は、SNSのプロフィールとポータルの自店ページの表記統一に置き換えてください。ただし、地図枠以外の検索結果からも見つけてもらうには、ホームページがあるほうが有利です。

まとめ

  • MEO対策は、無料のGoogleビジネスプロフィールを自分で整備すれば始められる。必要なのは時間とスマホ
  • 1〜7日目:オーナー確認と基本情報の空欄ゼロ、説明文
  • 8〜14日目:写真20枚、カテゴリ・属性、メニュー、Q&Aの自作
  • 15〜21日目:投稿3本、口コミのお願いの仕組み、ホームページ連携とNAP統一
  • 22〜30日目:全口コミへの返信、インサイトの確認、週1回30分のルーティン化
  • 順位は保証できないが、30日で土台は整い、その後の積み上げで見つかる可能性が高まる
この記事を書いた人:坂部 幸成(さかべ ゆきなり)

株式会社Shamoji 代表/店舗向けホームページ制作「HARE PAGE 店舗」運営

Web制作・運営、広告運用代行、SEO・LLMOコンサルティング、AI活用支援を手がける 株式会社Shamoji(2022年設立)の代表。店舗向けホームページ制作・運用サービス「HARE PAGE 店舗」を企画・運営し、飲食店・美容室・サロン・整体院・不動産会社のサイト制作と地域検索の設計を担当しています。記事の内容は執筆時点の一般的な情報であり、各サービスの最新の仕様・料金は公式情報をご確認ください。