口コミをお願いする前に用意するもの(口コミリンクとQRコード)
「Googleで口コミをお願いします」と言われても、お客様は書く場所までたどり着けません。お願いの前に、スマホをかざすだけで口コミ画面が開く状態を作ります。
手順1:口コミ投稿に直接つながるリンクを取得する
Googleビジネスプロフィールの管理画面には、「クチコミを依頼」に相当する項目があり、口コミ投稿画面に直接つながる短いリンクを取得できます。このリンクを開くと、Googleにログインしているお客様は、すぐに星とコメントを入力できます。画面の表記や場所は変わることがあるので、見つからない場合はGoogleビジネスプロフィールのヘルプで確認してください。
手順2:リンクをQRコードにする
取得したリンクをQRコードにします。無料のQRコード作成サービスや、Chromeブラウザの「このページのQRコードを作成」に相当する機能で作れます。作ったら、必ず自分のスマホで読み取りテストをしてください。印刷が小さすぎたり、色が薄かったりすると読み取れないことがあります。
手順3:置く場所を決める
| 場所 | 向いている業種 | ポイント |
|---|---|---|
| レジ横・会計トレイ | 全業種 | 声かけとセットで指さしできる位置に |
| テーブル・カウンター | 飲食店 | 小さなカードスタンド。メニューの裏でも可 |
| 鏡の前・セット面 | 美容室・ネイル・エステ | 仕上がりを見る瞬間に目に入る |
| 待合・受付 | 整体・整骨院・塾・不動産 | 待ち時間に読める説明付きPOP |
| ショップカード・名刺の裏 | 全業種 | 持ち帰った後にも書ける |
| LINEのリッチメニュー・お礼メッセージ | 全業種 | 帰宅後の「書こうと思ったけど忘れた」を拾う |
置く場所は多いほど良いというより、「声かけの場面で指さしできる1か所」と「帰宅後に思い出せる1か所」があれば十分です。
そのまま使えるPOP・カードの文例
POPは「何を・なぜ・どうやって」が一目で分かる短い文にします。長い説明文は読まれません。
基本形
ご来店ありがとうございます。 よろしければ、Googleに率直なご感想をお寄せください。 今後のサービス改善に活かしています。 (QRコードを読み取ると、口コミ画面が開きます)
ハードルを下げる形
星だけでもうれしいです。 短いひとことでも大丈夫です。 あなたの一言が、次のお客様の参考になります。
改善歓迎形
「ここが惜しい」も、ぜひ教えてください。 スタッフ全員で読んで、改善しています。 Googleの口コミはこちらから。
業種別の一言
- 飲食店:「今日の一皿、いかがでしたか? 感想をひとこと、Googleにいただけるとうれしいです」
- 美容室・サロン:「今日の仕上がり、気に入っていただけましたか? ご感想をGoogleでお聞かせください」
- 整体・整骨院:「施術のご感想を、率直にお聞かせください。次回のご案内にも活かします」
- 学習塾・教室:「保護者の皆さまの声が、教室づくりの参考になります。ご感想をお寄せください」
POPに書いてはいけないこと
「口コミを書いてくれた方にプレゼント」「星5をお願いします」「良い口コミを書いてください」は、見返りや評価の指定にあたります。書かれた口コミが削除されたり、プロフィールに影響したりするおそれがあるため、避けてください。
会計時・施術後の声かけ(言い回しと、断られない伝え方)
一番効くのは、スタッフからの一言です。POPだけでは、ほとんどの人は動きません。
基本の一言(3パターン)
- 「本日はありがとうございました。よろしければ、Googleに率直なご感想をいただけると励みになります。こちらのQRからすぐ書けます」
- 「もしお時間があれば、星だけでも大丈夫ですので、Googleの口コミをお願いできますか」
- 「気になった点があれば、それも書いていただいて構いません。改善の参考にさせていただいています」
断られにくくする3つの工夫
- ハードルを下げる:「星だけでも」「一言でも」「お時間のあるときに」
- 理由を添える:「改善の参考に」「次のお客様の参考に」「スタッフの励みに」
- 押さない:一度断られたら、それ以上は頼まない。「またの機会に」で終える
「お願いします」と言ったあとは、お客様の返事を待たずに次の動作(レシートを渡す、ドアを開ける)に移ります。お客様が返事の負担を感じずに済み、断りやすさも保てます。
言ってはいけない一言
- 「星5でお願いします」(評価の指定)
- 「今ここで書いていってください」(その場で強制。店の端末で書かせるのも避ける)
- 「悪いことは書かないでくださいね」(不満の抑制)
- 「書いてくれたら次回サービスします」(見返り)
スタッフ全員が言えるようにする
言い方を1枚の紙にまとめ、朝礼やミーティングでロールプレイをします。「誰が、どのタイミングで言うか」を決めておくと、忙しい時間帯でも抜けません。言いにくいと感じるスタッフには、POPを指さして「こちらからご感想をいただけると助かります」と言うだけの形から始めてもらってください。
LINE・メール・SMSでのお願い(文例)
帰宅後に書いてもらう導線として、LINE公式アカウントやメールのお礼メッセージが使えます。来店当日か翌日に、お礼とセットで送ります。
来店お礼メッセージの文例
本日はご来店ありがとうございました。 仕上がりはいかがでしょうか。気になる点があれば、いつでもご連絡ください。 もしよろしければ、Googleにご感想をいただけると励みになります。星だけでも大丈夫です。 (口コミリンク) またのご来店をお待ちしております。
送るときの注意
- 一斉配信で毎回お願いしない(しつこい印象になり、ブロックの原因になります)
- 初回来店後や、大きな施術・契約の後など、タイミングを絞る
- メッセージの主役は「お礼」と「困りごとの確認」。口コミのお願いは最後に一言
- 口コミを書いてくれた方には、次回のメッセージで頼まない
LINE公式アカウントの基本的な使い方や、リッチメニューに口コミの導線を置く考え方は「LINE公式アカウントの店舗活用」で解説しています。
口コミをもらった後のお礼のしかた
お礼のしかたを間違えると、せっかくの口コミが「見返り付き」と見なされるおそれがあります。基本は「言葉で返す」です。
返信でお礼を伝える
口コミへの返信が、一番シンプルで、次のお客様にも見えるお礼です。書かれた内容に一言触れて、感謝を伝えます。返信の型と状況別の例文は「Googleの口コミ返信の書き方と例文」にまとめています。
次回来店時に一言添える
「先日は口コミをありがとうございました。とても励みになりました」と伝えるだけで、お客様との関係は深まります。誰が書いたか分かる場合に限り、無理に特定しようとはしないでください。
品物やサービスでのお礼は避ける
口コミを書いた後であっても、「書いたらもらえる」と受け取られる品物や割引は、見返りと見なされるおそれがあります。Googleのガイドラインは口コミと引き換えの見返りを禁止しており、事業者が関与した口コミはステマ規制(景品表示法)の対象になることがあります。以上は一般論であり、法的助言ではありません。詳しくは「口コミのお願いはどこまでOK?」を参照してください。
SNSやホームページで紹介するときは許可を得る
いただいた口コミをInstagramやホームページで紹介したい場合は、投稿者に許可を得てからにしてください。口コミは投稿者の著作物であり、無断転載はトラブルのもとになります。要約して自店の言葉で書く、口コミページへのリンクを置く、といった方法が安全です。地域ごとの集客の考え方は「地域別ガイド」も参考にしてください。
よくある質問
口コミをお願いするのは、失礼になりませんか?
「率直なご感想を」「星だけでも」「お時間のあるときに」と添えれば、失礼と感じる人はほとんどいません。断られたら深追いしないことだけ守ってください。
QRコードを読み取っても口コミ画面が開かないと言われました。
Googleにログインしていない、リンクが古い、印刷が小さくて読み取れない、のいずれかが多い原因です。管理画面でリンクを取り直し、自分のスマホで読み取りテストをしてください。
口コミを書いてくれた方に、ささやかなお礼の品を渡してもいいですか?
避けるのが安全です。事後であっても「書いたらもらえる」と受け取られると、見返りと見なされるおそれがあります。お礼は返信と、次回来店時の一言で伝えてください。
お願いしても、なかなか書いてもらえません。
「声かけ」と「その場で開けるQR」の両方がそろっているか確認してください。どちらか一方だけだと、書いてもらえないことがほとんどです。タイミングを満足の直後に変えるだけでも変わります。
まとめ
- お願いの基本は「満足の直後に・一言で・その場で開けるQRコードと一緒に」
- Googleビジネスプロフィールの管理画面で口コミリンクを取得し、QRコードにして読み取りテストをする
- POPは短く「何を・なぜ・どうやって」。見返りや評価の指定は書かない
- 声かけは「率直な感想を」「星だけでも」「お時間のあるときに」。断られたら深追いしない
- LINE・メールはお礼が主役で、口コミのお願いは最後に一言。毎回は頼まない
- お礼は返信と次回来店時の言葉で。品物や割引でのお礼は避ける