Googleの星評価はどう決まる?
口コミの評価の平均で決まる
星評価は、口コミに付けられた星(1〜5)をもとに計算され、小数点1桁で表示されます。計算方法の細かい仕組みは公開されていませんが、基本は「平均」と考えて差し支えありません。つまり、星を上げる方法は「高い評価の件数を増やす」か「低い評価を減らす」かの2つしかありません。
件数が少ないほど、1件で大きく動く
平均なので、件数が少ないうちは1件の影響がとても大きくなります。たとえば星5が4件のお店に星1が1件つくと、平均は4.2まで下がります。一方、星5が40件あるお店に星1が1件ついても、平均は4.9程度にとどまります。
口コミの件数(母数)を増やすことは、それ自体が低評価への一番の備えです。件数が少ないお店ほど、まず母数を増やすことに集中してください。
「何点以上なら安心」という基準はない
「4.0以上でないと選ばれない」といった公式な基準はありません。目安にしたいのは、同じエリア・同じ業種の競合と比べて見劣りしないか、件数が極端に少なくないか、最近の口コミに低評価が続いていないか、の3点です。お客様は数字だけでなく、直近の口コミと返信を読んで判断しています。
低評価がつく原因を分析する(星を上げる前にやること)
高評価を増やす前に、低評価の「入口」を減らしておかないと、穴の開いたバケツに水を注ぐようなものです。過去の口コミを見直すところから始めます。
過去の低評価を分類する
星3以下の口コミを書き出し、次の表のどれに当てはまるかを分類してください。
| 分類 | 例 | 主な対策 |
|---|---|---|
| 期待とのギャップ | 「写真と違う」「思ったより高い」「量が少ない」 | 事前情報の見直し(期待値のコントロール) |
| 接客・態度 | 「無愛想」「説明がない」 | 接客の基本動作の共有 |
| 待ち時間・予約 | 「予約したのに待った」「電話がつながらない」 | 予約導線・時間管理の見直し |
| 料金・会計 | 「追加料金の説明がなかった」 | メニュー・料金の明示 |
| 設備・清潔さ | 「トイレが汚い」「席が狭い」 | 清掃チェック、事前案内 |
| お店の外のこと | 「駐車場が分かりにくい」「道に迷った」 | アクセス案内の改善 |
| 事実誤認・理不尽 | 別の店と混同、感情的な内容 | 返信で対応、必要なら報告 |
分類してみると、低評価の多くが「サービスそのものの質」ではなく、「事前に知らされていなかったこと」への不満だと気づくお店が少なくありません。
期待値をコントロールする
「思っていたのと違う」を減らす一番の方法は、来店前に正しく伝えることです。ホームページとGoogleビジネスプロフィールで、次の点を確認してください。
- 料金:総額や追加料金の条件が分かるか
- 所要時間・待ち時間:混雑する時間帯の目安があるか
- 写真:実物と印象が違いすぎないか(加工しすぎない)
- 駐車場・アクセス:台数や場所、迷いやすい道順が書いてあるか
- 向いていないお客様:「小さなお子様連れは〇〇席のみ」など、正直に書いてあるか
正直に書くと客が減ると心配になりますが、合わない人が来店して低評価を書くより、合う人だけが来るほうが、星評価もリピートも安定します。
来店中に不満を拾う仕組みをつくる
不満は、店内で解消できれば口コミにはなりにくいものです。会計前の「何かお気づきの点はありましたか?」の一言、施術後の確認、簡単なアンケートなど、お客様が不満を言える場面をつくってください。
ここで注意したいのは、目的は「改善」であって「口コミの選別」ではないことです。満足した人にだけ口コミを頼み、不満のある人には頼まないという仕分けは、Googleのポリシーで避けるべき行為とされています。口コミのお願いは全員に同じように行います。
高評価の口コミを増やす(母数を積み上げる)
低評価の入口を減らしたら、次は母数です。満足しているお客様は、頼まれなければ書かない人がほとんどなので、お店から自然にお願いする仕組みが必要になります。
平均を動かすには「継続」が必要
星3.8のお店が4.2を目指す場合、数件の高評価では届きません。単発のキャンペーンではなく、毎日の営業の中で少しずつ積み上げる仕組みが必要です。仕組みの作り方は「Googleの口コミを増やす方法」で、QRコードやPOP、声かけの実例は「お客様に口コミをお願いする方法」で詳しく解説しています。
満足のピークでお願いする
高評価が書かれやすいのは、お客様の満足が最も高い瞬間です。仕上がりを喜んでいるとき、「おいしかった」と言ってもらえたとき、成果の報告を受けたときが狙い目です。そこで「率直な感想をGoogleに書いていただけるとうれしいです」と一言添えます。評価の指定(「星5で」)はしません。
星だけでも歓迎する
コメントを書くのが面倒で口コミをためらう人は多いので、「星だけでも大丈夫です」と伝えるとハードルが下がります。件数を増やす段階では、星だけの評価も十分に価値があります。
返信で「星」以上の印象をつくる
星評価は数字ですが、お客様が実際に読むのは口コミの本文とお店の返信です。同じ星3.9でも、低評価に丁寧な返信があるお店と、返信がないお店では、選ばれ方が変わります。
低評価への返信が「お店の姿勢」を見せる
低評価の口コミに、謝罪・状況・改善・お礼の順で誠実に返信すると、読む人には「問題があっても対応してくれるお店」と伝わります。星を1つ上げるより、この印象のほうが来店の決め手になることは珍しくありません。
改善したら「変えました」と伝える
指摘を受けて改善した点は、返信やGoogleビジネスプロフィールの投稿で伝えます。「駐車場の案内板を設置しました」「待ち時間の目安を表示するようにしました」と書くだけで、過去の低評価が「改善のきっかけ」に変わります。
高評価にも返信して、次の高評価を呼ぶ
高評価に返信があるお店は、「書いたら読んでもらえる」と伝わるので、次の口コミが書かれやすくなります。返信の書き方と状況別の例文は「Googleの口コミ返信の書き方と例文」にまとめています。
やってはいけない星の増やし方
短期間で星を上げようとして次の方法に手を出すと、口コミの削除やプロフィールの停止、法律上の問題につながるおそれがあります。以下は一般論であり、法的助言ではありません。最終的な判断は専門家や消費者庁の資料で確認してください。
- 口コミや高評価を購入する、業者に「星を上げます」と依頼する
- 割引やプレゼントと引き換えに高評価を頼む(ガイドライン違反・ステマ規制のおそれ)
- 家族・従業員・知人に高評価を書いてもらう
- 満足した人だけを選んで口コミを頼む
- 気に入らない低評価を片っ端から「違反」として報告する
- 競合店に低評価を書く
低評価の中でポリシー違反にあたるもの(なりすまし、無関係な内容、嫌がらせなど)は報告できます。判断基準と手順は「Googleの口コミは削除できる?」で解説しています。地域の競合と比べながら進める考え方は「地域別ガイド」も参考にしてください。
よくある質問
星評価はどれくらいの期間で上がりますか?
件数によります。口コミが少ないお店は数件の高評価で動きますが、多いお店は数か月単位の積み上げが必要です。順位や評価の上昇を約束できる方法はありません。
低評価の口コミを消せば星は上がりますか?
ポリシー違反の口コミが削除されれば平均は変わります。ただし、単なる低評価は削除されないので、「消す」より「増やす」「減らさない」に力を入れるほうが現実的です。
星3の口コミにも返信すべきですか?
はい。星3は「悪くないが物足りない」という声で、改善のヒントが最も多く含まれています。感謝と、指摘への具体的な対応を書いてください。
口コミの件数が少ないと、星が高くても不利ですか?
件数が少ないと、お客様は「まだ判断できない」と感じ、1件の低評価で平均も大きく動きます。星の高さを保ちながら、件数を増やす取り組みを続けてください。
まとめ
- 星評価は口コミの評価の平均。上げる方法は「高評価を増やす」と「低評価の原因を減らす」の2つだけ
- 件数が少ないほど1件の影響が大きい。母数を増やすことが低評価への一番の備え
- 過去の低評価を分類すると、多くは「事前に知らされていなかった」不満。期待値のコントロールで減らせる
- 高評価は満足のピークでお願いし、星だけでも歓迎する。継続が平均を動かす
- 返信で「対応するお店」の印象をつくれば、星の数字以上に選ばれやすくなる
- 購入・見返り・サクラ・選別・報告の乱用は違反やステマ規制のおそれ。行わない