登録前に準備するもの

  • お店用のGoogleアカウント(個人のアカウントでも可能ですが、退職や引き継ぎを考えると、お店専用が安心です)
  • 看板・名刺と同じ正式な店名
  • 住所(ビル名・階数・部屋番号まで)
  • 店舗の電話番号
  • 営業時間・定休日
  • ホームページのURL(あれば)
  • 業種に合うカテゴリの候補(例:美容院、ラーメン店、整体、不動産会社、学習塾)

店名に「〇〇駅前」「格安」「24時間」のような宣伝文句を足すのはガイドライン違反です。あとで修正を求められたり、停止の対象になったりするので、最初から正式名称で登録してください。

登録の手順:3ステップ

ステップ1:Googleマップで既存のプロフィールを探す

Googleマップで店名と住所を検索します。開業したばかりでも、Googleがユーザー投稿やWeb上の情報から自動で作ったプロフィールが存在することがあります。見つかった場合は、そのプロフィールの「ビジネスオーナーですか?」(または「このビジネスのオーナーですか?」)から、オーナー確認の申請に進みます。

見つからなければ新規作成です。ここで既存のものを見落として新規作成すると、重複プロフィールになり、あとで統合の手間がかかります。店名の表記ゆれ(カタカナ・英字)や、旧店名でも検索してみてください。

ステップ2:お店の情報を入力する

店名、カテゴリ、「店舗でお客様に対応するか」(実店舗か、訪問型か)、住所、サービス提供地域、電話番号、ホームページのURLの順に入力します。カテゴリはメイン1つを最も近いもので選び、追加カテゴリはあとから設定できます。

入力内容は、ホームページやSNSに載せている表記と揃えておきます。店名・住所・電話番号(NAP)がばらつくと、Googleが同じお店だと判断しにくくなります。

ステップ3:オーナー確認を行う

入力が終わると、オーナー確認の方法が案内されます。表示される選択肢はお店の状況によって異なり、Google側が決めます。確認が完了するまで、情報の一部は公開されず、管理機能も制限されます。

確認が終わったあとの基本設定と運用の全体像は「Googleビジネスプロフィール完全ガイド」にまとめています。

オーナー確認の方法の種類と、選ばれ方

確認方法 流れ 特徴
ハガキ(郵送) 登録住所にGoogleからハガキが届く。記載されたコードを管理画面で入力 到着まで日数がかかる。ビル名・部屋番号の記載漏れで届かないことがある
電話・SMS 登録した電話番号にコードが届く 即日で完了しやすい。選べるお店は限られる
メール 登録したメールアドレスにコードが届く 即日で完了しやすい。選べるお店は限られる
動画撮影 店舗の外観・看板・店内・営業の実態を、指示に沿ってスマホで撮影して送る 近年増えている方法。審査に数日かかることがある
ライブビデオ通話 Googleの担当者とビデオ通話でお店を見せる 動画と同様に、実在の確認が目的

どの方法が出るかは選べません。近年は、新規登録や店名・住所の大きな変更の際に、動画による確認を求められるケースが増えています。「ハガキが選べないのはおかしい」と思っても、表示された方法で進めるのが最短です。

動画確認で撮るもの

  • お店の外観と、周辺の目印(通りの様子や隣の建物)
  • 看板と店名が読み取れる部分
  • 店内、設備、商品やメニュー
  • 営業の実態と、自分が管理者であることが分かるもの(レジ、営業許可証、鍵で開け閉めする様子など)

撮り直しを減らすには、開店前の明るい時間帯に、店の外から中へ歩きながら1本の動画で撮影すると進めやすいです。撮影した動画は確認の目的に使われる、とGoogleのヘルプで説明されています。

つまずきやすいポイントと対処法

ハガキが届かない

ハガキは登録した住所にそのまま送られるため、ビル名・階数・部屋番号が抜けていると届きません。宛名はお店の名前で届くので、ポストに店名の表示がない場合も注意が必要です。待っている間に店名や住所を編集すると、確認がやり直しになることがあります。

一定期間待っても届かない場合は、管理画面からハガキの再送を依頼します。それでも届かなければ、別の確認方法が表示されることがあります。

すでに誰かが登録している(重複・元担当者)

「このビジネスは別のユーザーが管理しています」のような表示が出たら、現在のオーナーがいる状態です。以前の店長、制作会社、MEO業者などが登録したままのケースがよくあります。

まず心当たりに連絡し、オーナー権限の譲渡を依頼します。連絡がつかない場合は、画面の案内から「オーナー権限のリクエスト」を送ります。現在のオーナーに通知が届き、一定期間返答がなければ、自分でオーナー確認に進める場合があります。同じお店のプロフィールが2つある場合は、確認済みのほうを残し、重複分の削除・統合をGoogleに依頼します。

放置されたプロフィールが引き起こす問題は「Googleビジネスプロフィールを放置するリスク」で詳しく解説しています。

住所を公開したくない(自宅サロン・出張型)

自宅サロンや出張型のサービスは、「店舗でお客様に対応しない」設定を選び、住所を非公開にしてサービス提供地域(市区町村や範囲)を登録できます。ただし、ハガキ確認の場合は、非公開でもハガキが届く住所は必要です。

なお、実際にお客様を迎えている自宅サロンで住所を隠すと、「距離」の判断に影響し、近くの人に表示されにくくなる面もあります。住所非公開でも見つけてもらう工夫は「個人サロン・自宅サロンの集客方法」を参照してください。

複数店舗がある

店舗ごとに1つずつプロフィールを作ります。ひとつのアカウントでまとめて管理でき、店舗数が多い場合は一括での登録・確認の仕組みも用意されています。店舗ごとに別々のスタッフのアカウントで作ると、あとで管理がばらばらになります。会社のアカウントを主オーナーにして、各店には「管理者」権限を付与するのが基本です。

まとめて登録する方法と運用ルールは「複数店舗のGoogleビジネスプロフィール管理」で解説しています。

「確認待ち」「停止」と表示される

確認の審査中は「確認待ち」のような表示になり、数日〜数週間かかることがあります。「停止」と表示された場合は、ガイドライン違反の疑いがある状態です。店名の宣伝文句、バーチャルオフィスの住所、重複などを見直し、修正したうえで管理画面から再審査を申請します。

登録後にまずやる設定(初日のチェックリスト)

オーナー確認が終わったら、その日のうちに次を済ませます。ここまでやって、はじめて「登録した」と言える状態です。

順番 設定 ポイント
1 営業時間・定休日 祝日や年末年始の特別営業時間も入れる
2 説明文 750字まで。誰向けの、何が強みのお店かを具体的に
3 追加カテゴリ・属性 駐車場、バリアフリー、テイクアウト、支払い方法など
4 写真 外観・入口・店内・商品を最低10枚。あとで20枚まで増やす
5 ホームページ・予約リンク URLを登録。ホームページ側にも同じ住所・営業時間を載せる
6 管理者の追加 店長やスタッフに「管理者」権限。主オーナーはお店のアカウントのまま
7 通知設定 口コミや修正提案の通知が届くメールアドレスを確認

自動で作られたプロフィールには、間違った営業時間やカテゴリが入っていることがあります。すべての項目を一度自分の目で確認してください。地域名での見つかり方は「地域別ガイド」で都道府県・主要都市ごとにまとめています。

よくある質問

登録からオーナー確認完了まで、どれくらいかかりますか?

入力は30分ほどで終わります。確認は、電話・メールなら即日、ハガキは到着までの日数、動画は審査に数日かかることがあります。確認後、情報がマップに反映されるまでさらに数日かかる場合もあります。

ハガキのコードに有効期限はありますか?

コードには有効期限があり、期限を過ぎると再送が必要になります。届いたら早めに入力してください。有効期限の日数は、Googleのヘルプで最新の情報を確認してください。

個人のGoogleアカウントで登録してしまいました。あとから変えられますか?

お店用のアカウントを作り、そのアカウントを「オーナー」として追加したうえで、主オーナーを移す操作ができます。担当者が辞めたときに管理できなくなるのを防ぐため、早めに移しておくことをおすすめします。

制作会社や業者にオーナー権限を渡してもいいですか?

主オーナーはお店のアカウントのままにし、業者には「管理者」権限を付与するのが原則です。主オーナーを渡すと、契約終了後にプロフィールを返してもらえないトラブルにつながることがあります。

まとめ

  • 登録の流れは「既存プロフィールの確認 → 情報入力 → オーナー確認」の3ステップ。見落として新規作成すると重複になる
  • 確認方法はハガキ・電話・メール・動画・ビデオ通話。どれが出るかはGoogleが決め、近年は動画が増えている
  • ハガキが届かないときは、ビル名・部屋番号の記載と、待機中に情報を編集しないことを確認
  • 元担当者や業者が登録済みなら、権限譲渡を依頼。連絡がつかなければオーナー権限のリクエスト
  • 自宅サロンは住所非公開+サービス提供地域で登録できる。複数店舗は会社アカウントを主オーナーに
  • 確認後、その日のうちに営業時間・説明文・写真・管理者・通知の設定まで終わらせる
この記事を書いた人:坂部 幸成(さかべ ゆきなり)

株式会社Shamoji 代表/店舗向けホームページ制作「HARE PAGE 店舗」運営

Web制作・運営、広告運用代行、SEO・LLMOコンサルティング、AI活用支援を手がける 株式会社Shamoji(2022年設立)の代表。店舗向けホームページ制作・運用サービス「HARE PAGE 店舗」を企画・運営し、飲食店・美容室・サロン・整体院・不動産会社のサイト制作と地域検索の設計を担当しています。記事の内容は執筆時点の一般的な情報であり、各サービスの最新の仕様・料金は公式情報をご確認ください。