作り直すべきサイン7つ(セルフチェック)

まず、今のホームページをスマホで開いて、次の7つを確認してください。3つ以上当てはまれば、リニューアルを検討する段階です。

サイン 確認方法 放置するとどうなるか
1. スマホで文字が小さい、拡大しないと読めない スマホで開き、指で拡大せずに読めるか 来店客の大半がスマホで見る時代に、最初の画面で離脱される
2. 自分で更新できず、業者に頼むと費用と日数がかかる 営業時間の変更を今日中に反映できるか 料金・営業時間が古いまま残り、信頼を失う
3. 情報が古い(辞めたスタッフ、終わったメニュー、旧料金) メニュー・料金・スタッフ・写真を1つずつ照合 来店後の「話が違う」トラブルにつながる
4. 表示が遅い 外出先の回線で開き、3秒以上待つか 開く前に戻られる
5. URLがhttpで始まる(httpsでない) ブラウザの表示に「保護されていない通信」が出るか 警告表示で不安を与え、検索でも不利になりやすい
6. 電話・予約ボタンがなく、番号をタップして発信できない スマホで電話番号をタップしてみる 予約したい人がその場で行動できない
7. 制作会社と連絡が取れない、管理画面に入れない ログイン情報とサーバー・ドメインの契約先を確認 修正も引っ越しもできず、身動きが取れなくなる

とくに優先度が高いのは1・2・5

スマホ対応、更新のしやすさ、httpsの3つは、集客と信頼の土台です。デザインが多少古くても、この3つが揃っていれば部分修正で済むことがあります。逆に、この3つが欠けたまま「デザインだけ新しく」しても、効果は限られます。スマホ対応の考え方は「店舗ホームページのスマホ対応」、httpsの必要性は「ホームページのSSL化(https)はなぜ必要?」を参照してください。

「何年経ったか」より「何が起きているか」

「5年経ったから作り直す」といった年数の基準は目安にすぎません。3年でも上の7つに当てはまれば作り直しの時期ですし、7年経っていてもスマホ対応と更新の仕組みが整っていれば、まだ使えることもあります。

全面リニューアルか、部分修正で済むかの判断基準

費用を抑えるには、「どこまで直せば足りるか」を先に決めることが大切です。

状態 対処 費用の目安の考え方
情報が古いだけで、スマホ対応・httpsは済んでいる 文章と写真の差し替え(部分修正) 作業量に応じた修正費のみ
httpsでないだけ SSLの設定(サーバー側の作業) 小規模な設定作業
スマホ対応だけができていない テンプレートの差し替え、またはスマホ対応の改修 改修範囲によっては新規制作に近づく
自分で更新できない仕組み(古い作り方) 更新できる仕組み(CMS)への作り替え 実質的に新規制作
上の複数が同時に当てはまる 全面リニューアル 新規制作+移行作業

判断に迷ったら、制作会社に「今のサイトを活かして直す場合と、作り直す場合の両方で見積もってください」と伝えてください。両方の金額と、それぞれで解決できることを並べれば、判断しやすくなります。

リニューアル費用の考え方

リニューアル費用は、新規制作の内訳に「移行の作業」が加わったものです。内訳を分けて考えると、見積りが読みやすくなります。

新規制作と同じ部分

  • デザインの自由度(テンプレート/セミオーダー/オリジナル)
  • ページ数
  • 写真と原稿を誰が用意するか
  • 予約・注文などのシステムの有無

この部分の考え方は「店舗のホームページ制作費用の相場」と同じです。ページ数・写真・システムの有無で数十万円単位で変わるため、一つの相場では言い切れません。

リニューアルならではの上乗せ部分

  • 既存ページのURLの引き継ぎ設定(転送の設定)
  • 古い写真の撮り直し、文章の書き直し
  • 過去のお知らせやブログ記事の移し替え
  • 公開前後のチェック(リンク切れ、表示崩れ)

費用を抑えるコツ

今のサイトの中で使えるものを棚卸しします。写真、メニューの文章、お客様の声、アクセスの道順などは、そのまま流用できることが多いです。ページ数も、見られていないページを削って絞れば、費用と手間の両方が減ります。

支払い方は、買い切り型と月額型のどちらもあります。リニューアルのきっかけが「更新できない」「業者と連絡が取れない」であるお店は、修正が月額に含まれる形も選択肢に入ります。総額と解約時の扱いは「月額制(サブスク)ホームページ制作のメリット・デメリット」で確認してください。

URL・検索の評価・口コミを失わないための注意点

リニューアルで最も避けたいのは、「新しくなったのに検索で見つからなくなった」「口コミが消えた」という事態です。次の点を制作会社と一緒に確認してください。

ドメイン(URL)は変えない

今のドメインには、これまでの検索での評価や、ポータル・SNS・名刺・チラシに載せたURLが結びついています。ドメインを変えると、それらを引き継ぐ作業が一気に増えます。よほどの理由がない限り、ドメインはそのまま使ってください。ドメインが制作会社名義の場合は、先にお店名義への移管を相談します。

ページのURLが変わるなら「転送」を設定する

サイトを作り直すと、各ページのURL(例:/menu.html が /menu/ に変わる)が変わることがあります。古いURLから新しいURLへ自動で案内する「転送(リダイレクト)」を設定しないと、検索結果や他サイトのリンクから来た人が「ページが見つかりません」の画面に着いてしまいます。制作会社に「古いページのURL一覧を出して、すべて転送設定してください」と伝えてください。

Googleマップの口コミは消えない

Googleの口コミは、ホームページではなくGoogleビジネスプロフィールに紐づいています。ホームページを作り直しても口コミは消えません。ただし、プロフィールに登録しているホームページのURLは、公開後に新しいものへ更新してください。店名・住所・電話番号の表記も、新しいサイトと完全に揃えます。

公開前後の確認リスト

  • 古いサイトのデータをまるごとバックアップした
  • 主要なページの古いURLが、新しいURLに転送される
  • 各ページのタイトルに「地域名+業種」が入っている
  • サーチコンソール(検索での見られ方を確認する無料ツール)に新しいサイトを登録し、エラーが出ていない
  • GoogleビジネスプロフィールのURLを更新した
  • ポータルサイト・SNS・LINEに載せているURLを確認した

サーチコンソールの見方は「サーチコンソールの使い方」で解説しています。公開から数週間は、「ページが見つかりません」のエラーが増えていないかを週1回確認してください。

リニューアルの進め方(5ステップ)

やみくもに「全部新しく」ではなく、次の順番で進めると、費用も期間も無駄が減ります。

  1. 現状の棚卸し:アクセス解析で「見られているページ」と「見られていないページ」を確認する。ログイン情報、ドメインとサーバーの契約先、制作会社の連絡先を一覧にする
  2. 目的を1つ決める:「スマホからの電話予約を増やす」「採用の応募を増やす」など。目的が決まると、必要なページと不要なページがはっきりする
  3. 素材を用意する:使い回せる写真と文章を選び、足りないものをスマホで撮る。メニュー表と料金は最新にする
  4. 制作会社に伝える:「今のサイトの問題点(7つのサインのどれか)」「目的」「残したいページ」「古いURLの転送」を伝える
  5. 公開後の確認:上の確認リストを実行し、1か月後にアクセス解析で電話タップや予約の数を前と比べる

地域名の入れ方は、地域によって「県名・市名・駅名」のどれが検索されやすいかが変わります。リニューアルはタイトルを見直す良い機会なので、「地域別ガイド」でお店の地域の考え方を確認してみてください。

リニューアル後に「また古くなる」を防ぐ

作り直した直後は最新でも、更新が止まればまた同じ状態に戻ります。リニューアルの時点で、次の2つを決めておいてください。

  • 誰が、月に1回、何を更新するか(お知らせ・写真・お客様の声・よくある質問のどれか1つで十分)
  • 更新の依頼先と費用(自分で更新できる部分と、制作会社に頼む部分の線引き)

「更新できないから古くなった」が今回の原因なら、更新のしやすさを最優先で選んでください。自分で文字と写真を差し替えられる仕組みか、修正が月額に含まれる契約か、どちらかを確保しておくと、同じ失敗を繰り返さずに済みます。

よくある質問

ホームページは何年で作り直すべきですか?

年数より状態で判断してください。スマホで読みにくい、自分で更新できない、httpsでない、情報が古い、のいずれかに当てはまれば、経過年数に関係なく検討の時期です。

リニューアルでドメイン(URL)は変えたほうがいいですか?

原則として変えないでください。これまでの検索の評価や、名刺・チラシ・ポータルに載せたURLを引き継げなくなります。変える必要があるときは、古いURLからの転送設定を必ず行います。

リニューアルするとGoogleの口コミは消えますか?

消えません。口コミはGoogleビジネスプロフィールに紐づいており、ホームページとは別のものです。公開後にプロフィールのURLを新しいものに更新してください。

一部のページだけ直すことはできますか?

できます。情報の古さだけが問題なら、文章と写真の差し替えで済みます。スマホ対応やhttpsができていない場合は、部分修正では解決しないことが多いので、両方の見積りを取って比べてください。

まとめ

  • 作り直すサインは、スマホで読めない・更新できない・情報が古い・遅い・httpsでない・電話ボタンがない・業者と連絡が取れない、の7つ
  • 年数ではなく状態で判断する。とくにスマホ対応・更新のしやすさ・httpsの3つが優先
  • 費用は新規制作と同じ内訳に、URLの転送設定と素材の作り直し分が加わる。使える素材の流用で抑える
  • ドメインは変えない。ページのURLが変わるなら転送を設定し、検索の評価を引き継ぐ
  • Googleの口コミはホームページではなくGoogleビジネスプロフィールにあるので消えない。公開後にURLを更新する
  • リニューアル時に「誰が月1回何を更新するか」を決め、また古くなるのを防ぐ
この記事を書いた人:坂部 幸成(さかべ ゆきなり)

株式会社Shamoji 代表/店舗向けホームページ制作「HARE PAGE 店舗」運営

Web制作・運営、広告運用代行、SEO・LLMOコンサルティング、AI活用支援を手がける 株式会社Shamoji(2022年設立)の代表。店舗向けホームページ制作・運用サービス「HARE PAGE 店舗」を企画・運営し、飲食店・美容室・サロン・整体院・不動産会社のサイト制作と地域検索の設計を担当しています。記事の内容は執筆時点の一般的な情報であり、各サービスの最新の仕様・料金は公式情報をご確認ください。