「質問と回答」とは?どこに表示される?

表示される場所と、誰が書けるか

質問と回答は、Google検索でお店の名前を検索したときに出る店舗情報(ナレッジパネル)と、Googleマップのお店のページに表示されます。スマホでは「質問する」ボタンや「質問と回答」の見出しの下に、質問の一部と件数が出ます。

書き込めるのは、Googleアカウントでログインしている人全員です。質問だけでなく回答も誰でも書けるため、お店の意図しない内容が公開される可能性があります。オーナーが管理用アカウントで回答すると、オーナーの回答であることが分かるラベルが付き、お客様から見て「公式の答え」として区別されます。

口コミとの違い

口コミ 質問と回答
内容 来店した感想・評価 来店前の疑問と、その答え
書ける人 誰でも 誰でも(回答も誰でも)
お店ができること 返信のみ 質問も回答も投稿できる
星評価 あり なし
役割 信頼の判断材料 来店の障害を取り除く

口コミは「お店が自分で書くことはできない」のに対し、質問と回答は「お店が先に書ける」のが大きな違いです。この違いが、放置と活用で差がつく理由です。

放置のリスク:第三者が答えてしまう

よくある誤回答の例

実際に起きがちなのは、次のようなやり取りです。

  • 「駐車場はありますか?」→ 第三者「ないと思います」(実際は提携駐車場あり)
  • 「予約なしでも入れますか?」→ 第三者「予約必須です」(実際は空きがあれば当日可)
  • 「子ども連れでも大丈夫ですか?」→ 第三者「静かな店なので厳しいかも」(実際はキッズチェアあり)
  • 「クレジットカードは使えますか?」→ 第三者「現金のみだった気がします」(数年前の情報)
  • 「今日は営業していますか?」→ 誰も答えず、未回答のまま

回答している人に悪意はなくても、古い記憶や推測が「公式の答え」のように見えてしまいます。とくに駐車場・予約・支払い方法・子連れ可否は、来店を左右する質問です。

質問が未回答のまま表示される

「質問1件、回答0件」という状態も、お客様には「お店が見ていない」と映ります。Googleは回答のない質問について、他のユーザーに回答を促す通知を送ることがあり、それが第三者回答を生む原因にもなります。

オーナー回答の位置づけ

複数の回答がある場合、「いいね」などの反応が多い回答が上に表示される傾向があります。オーナーの回答があっても、第三者の回答のほうが目立つ位置に出ることはありえます。だからこそ、誤った回答を見つけたら、正しい回答を丁寧に投稿することが大切です。見返りと引き換えに反応をお願いするような行為は避けてください。

自分で先に質問と回答を投稿する手順

お店自身が質問を投稿し、その質問に自分で回答することは、Googleが案内している使い方の一つです。

手順(5分でできます)

  1. プロフィールを管理しているGoogleアカウントでログインする
  2. Google検索またはGoogleマップで自店名を検索し、店舗情報を開く
  3. 「質問と回答」の項目から「質問する」を選び、お客様の言葉で質問を投稿する(例:「駐車場はありますか?」)
  4. 投稿した質問に、同じアカウントで回答を投稿する
  5. 回答がオーナーのものとして表示されているか、ログアウトしたスマホで確認する

画面の表記や手順は変わることがあります。投稿は1日にまとめて10問入れるより、まず5問、翌月に5問と分けたほうが、表示の確認や修正がしやすくなります。

最初に入れる質問(業種共通+業種別)

業種 先に入れておきたい質問
共通 駐車場の有無と台数、予約の要否、支払い方法、最終受付時間、子連れ可否、最寄り駅からの道順
飲食店 個室の有無、貸切の人数、アレルギー対応、テイクアウトの可否、ラストオーダー、席の予約方法
美容室・サロン 当日予約の可否、指名料、施術時間の目安、初回の持ち物、男性客の可否、キッズスペース
整体・整骨院 初回の所要時間、服装、予約の要否、施術者の指名、健康保険の取り扱い(所管のルールに沿った内容で)
不動産 来店予約の要否、営業時間外の内見、初期費用の目安の出し方、オンライン相談の可否
学習塾・教室 体験の有無、対象学年、振替の可否、月謝以外の費用、保護者面談の頻度

質問文は、お客様が実際に電話やLINEで聞いてくる言葉をそのまま使います。スタッフに「よく聞かれることを5つ挙げて」と聞くと、すぐに集まります。

回答の書き方の型と例文

回答は「結論 → 補足 → 案内」の3文で書きます。長い説明はホームページに任せ、Q&Aは短く保ちます。

  • 例1(駐車場):「はい、店舗前に3台分の専用駐車場があります。満車の場合は隣接のコインパーキングをご利用ください(料金はお客様のご負担となります)。詳しい道順はホームページのアクセスページに掲載しています。」
  • 例2(予約):「予約優先ですが、空きがあれば当日のご来店も承ります。土日は予約で埋まりやすいため、前日までのご予約がおすすめです。ネット予約はホームページから24時間受け付けています。」
  • 例3(子連れ):「お子様連れも歓迎です。キッズチェアと子ども用食器をご用意しています。ベビーカーのまま入店できる席は限りがあるため、ご予約時にお知らせください。」

「〜だと思います」のような曖昧な書き方は避け、変わる可能性がある内容(料金、台数、時間)には「〇年〇月時点」と添えると、後で修正しやすくなります。

ホームページのFAQとの連動

質問と回答は、ホームページの「よくある質問」ページと同じ内容で揃えることで効果が高まります。

同じ質問には同じ答えを(矛盾させない)

Q&Aで「駐車場3台」、ホームページで「駐車場2台」のようにずれていると、お客様は迷い、お店の情報全体の信頼が下がります。変更があったときは、Q&A・ホームページ・Googleビジネスプロフィールの属性(「駐車場あり」などの項目)を同じ日に直します。

詳しい説明はホームページへ、Q&Aは短く

Q&Aは短い答えの場所です。道順の写真、料金表、キャンセルポリシーのような長い内容は、ホームページのアクセスページやメニューページに置き、Q&Aでは「ホームページに掲載しています」と案内します。ホームページ側のFAQは、質問と答えの構造で書いておくと、検索エンジンやAI検索にも引用されやすくなります。アクセスページの作り方は「店舗ホームページのアクセスページの作り方」を参考にしてください。

お客様の質問から、ホームページを育てる

Q&Aに寄せられる質問は、「ホームページに書いていないこと」のリストでもあります。同じ質問が2回来たら、ホームページのFAQに追加する。これを繰り返すと、電話での問い合わせが減り、来店前の不安が消えたお客様が来るようになります。更新のネタにも困りません。

通知設定と運用ルール

通知をオンにする

新しい質問が投稿されると、管理用のGoogleアカウントに通知が届きます。メール通知の設定と、Googleマップアプリの通知の両方を確認してください。店主が日常的に見るメールアドレスに転送しておくと、見落としが減ります。通知の設定場所や表記は変わることがあるので、プロフィールの設定の項目を確認してください。

回答の目安は「気づいたら当日、遅くとも数日以内」

質問をする人は、多くの場合その週に来店を考えています。回答が1週間後では、別のお店に決まっています。口コミ返信と同じく「見つけたら当日中」を目安にし、難しければ翌営業日までには答えます。口コミ返信の運用と合わせて回す方法は「Googleビジネスプロフィールの口コミ管理」で解説しています。

不適切な質問・回答への対応

営業妨害や宣伝、無関係な内容の質問・回答は、Googleに報告できます(削除されるかどうかはGoogleの判断です)。誤った第三者回答は、削除を待つより正しい回答を投稿するほうが早く、お客様にも親切です。感情的に反論する文面は避け、「ご質問ありがとうございます。現在は〜です」と事実だけを書きます。

月1回の見直し

月1回のプロフィール点検のときに、次の3点を確認します。

  • 未回答の質問がないか
  • 回答の内容が現状と合っているか(料金・台数・時間)
  • 第三者の誤回答に、オーナーの正しい回答が付いているか

放置で起きるその他のリスクは「Googleビジネスプロフィールを放置するリスク」に、地域ごとの検索の傾向は「地域別ガイド」にまとめています。

よくある質問

自分で質問して自分で答えるのは、ルール違反ではありませんか?

違反ではありません。お店がよくある質問を投稿して回答することは、Googleが案内している使い方の一つです。ただし、宣伝や口コミの誘導ではなく、お客様の疑問に答える内容にしてください。

第三者の間違った回答は削除できますか?

お店側で直接削除することはできません。不適切な内容であればGoogleに報告できますが、削除の判断はGoogle次第です。まずは正しい回答をオーナーとして投稿するのが、最も早い対処です。

質問がまったく来ません。それでも投稿する意味はありますか?

あります。質問が来ないお店ほど、お客様は疑問を抱えたまま電話するか、来店をあきらめています。先回りして5問入れておけば、電話対応の手間が減り、来店前の不安も減ります。

回答に料金を書いても大丈夫ですか?

構いませんが、変わる可能性があるため「〇年〇月時点」を添え、変更したら回答も修正します。詳しい料金表はホームページに置き、Q&Aでは目安と案内にとどめるのが管理しやすい方法です。

まとめ

  • 「質問と回答」は、誰でも質問・回答できる機能。お店が答えなければ、第三者の誤った回答が残ることがある
  • 対策は「よくある質問を自分で先に投稿して回答する」「新しい質問に早く答える」の2つ
  • 最初は共通の質問+業種別の質問から5〜10問。質問文はお客様が実際に使う言葉で
  • 回答は「結論 → 補足 → 案内」の3文。曖昧な表現を避け、変わる情報には時点を添える
  • ホームページのFAQと同じ答えに揃え、長い説明はホームページへ。寄せられた質問はFAQに追加する
  • 通知をオンにし、回答は当日〜翌営業日。月1回、未回答・内容のずれ・誤回答を確認する
この記事を書いた人:坂部 幸成(さかべ ゆきなり)

株式会社Shamoji 代表/店舗向けホームページ制作「HARE PAGE 店舗」運営

Web制作・運営、広告運用代行、SEO・LLMOコンサルティング、AI活用支援を手がける 株式会社Shamoji(2022年設立)の代表。店舗向けホームページ制作・運用サービス「HARE PAGE 店舗」を企画・運営し、飲食店・美容室・サロン・整体院・不動産会社のサイト制作と地域検索の設計を担当しています。記事の内容は執筆時点の一般的な情報であり、各サービスの最新の仕様・料金は公式情報をご確認ください。