MEO業者とは?何をしてくれる会社なのか

MEO業者(MEO対策会社・MEO代理店とも呼ばれます)が正当に提供できる業務は、大きく次の5つです。

  1. Googleビジネスプロフィールの整備(カテゴリ、説明文、属性、営業時間、メニュー)
  2. 写真の撮影・整理と、定期的な追加
  3. 投稿や口コミ返信の代行・下書き
  4. 表示回数・検索語句・経路検索などの数字の分析と改善提案
  5. ホームページ側の地域名対策(店舗ページ、アクセスページなど)との連携

つまり、業者がやっているのは「お店の情報を正確に・豊富に・最新に保つ作業の代行」です。裏技があるわけではありません。自分でやる場合の手順は「MEO対策を自分でやる方法」に7ステップでまとめています。

料金形態は主に2つ

料金は「月額固定」と「成果報酬(上位に入った日数ぶん課金など)」に分かれます。金額はプランや地域で大きく異なるため、ここでは書きません。大事なのは金額そのものより、「何を、どの頻度で、誰がやるのか」が契約書に書かれているかです。費用の考え方は「MEO対策の費用相場」で整理しています。

怪しいMEO業者に共通する手口と、そのリスク

Googleのガイドラインに反する手法は、短期的に順位が動いても、プロフィールの停止・削除につながることがあります。停止されると地図からお店が消え、電話も経路検索も止まります。次の手口を提案された時点で、その業者は候補から外して構いません。

手口 何が問題か 起こり得ること
「順位保証」「〇位以内に入れます」をうたう 順位はGoogleが決めるもので、誰にも約束できない 保証条件が細かく、実質返金されない契約になりがち
「口コミを増やします」(サクラ・自作自演・報酬つきの依頼) Googleのポリシー違反。ステマ規制(景品表示法)に触れるおそれ 口コミの一括削除、プロフィール停止、行政処分の対象
店名に地域名やキーワードを追加する(例:「〇〇 渋谷 安い 美容室」) 看板と異なる店名はガイドライン違反 修正要求、放置すると停止
実在しない住所や、複数の重複プロフィールを作る 虚偽情報の登録 重複の統合・削除、停止
オーナー権限を業者のアカウントに移す 解約時にプロフィールを返してもらえない 情報が更新できない。最悪は人質状態
「Googleの代理」「Googleの担当」を名乗る電話営業 Googleビジネスプロフィールは無料で、Googleが上位表示の有料サービスを電話で売ることはない 高額な長期契約を結ばされる
解約条件があいまいな長期契約(自動更新・違約金) 効果が出なくてもやめられない 費用だけが出続ける

サクラ口コミは、2023年10月から運用されているステマ規制(景品表示法の指定告示)の対象になり得ます。詳しくは「ステマ規制で店舗が気をつけること」で一般論として説明していますが、法的助言ではありません。最終的な判断は専門家や消費者庁の資料で確認してください。

「怪しい」と感じたら確認すること

  • 具体的な作業内容を、紙(またはデータ)で出してもらえるか
  • 口コミをどうやって増やすのか、方法を説明できるか
  • オーナー権限(Googleアカウント)は誰が持つのか
  • 途中解約の条件と、解約後にプロフィールがどうなるか

この4つに即答できない業者は、その時点で見送りが無難です。

まともなMEO業者の条件

良い業者は、派手な約束をしません。代わりに、次のような特徴があります。

1. ガイドラインを説明できる

Googleビジネスプロフィールのガイドラインの内容を、自分の言葉で説明できることが最低条件です。「店名にキーワードは入れられませんよ」と先に言ってくれる会社は信頼しやすいです。

2. 手法と作業内容を文書で開示する

月に何回投稿するのか、写真は誰が撮るのか、口コミ返信はどちらが書くのか。作業一覧が契約書や提案書に書かれているかを見ます。

3. オーナー権限はお店に残す

Googleビジネスプロフィールのオーナーはお店のGoogleアカウントのまま、業者は「管理者」として追加してもらう形が原則です。解約したら管理者を削除するだけで済みます。

4. 順位だけでなく「行動」を報告する

順位は検索する場所で変わるので、それだけでは効果を測れません。表示回数・検索語句・経路検索・電話・ウェブサイトクリックの推移を毎月報告する会社を選びます。

5. ホームページ側の提案もできる

地図の順位は、ホームページの充実度や地域名の一致にも影響されます。プロフィールだけを触る会社より、店舗ページやアクセスページの改善まで見られる会社のほうが、長い目で効きやすいです。

6. 契約期間と解約条件が明確

最低契約期間、自動更新の有無、解約の申し出期限、解約後のデータの扱いが書面にあること。ここがあいまいな契約は、効果の有無にかかわらずやめにくくなります。

契約前に聞いておきたい10の質問

商談の場でそのまま使える質問リストです。答えの「良い例」と「注意すべき例」を並べました。

質問 良い答えの例 注意すべき答え
1. 具体的に毎月何をしますか? 作業一覧を提示する 「独自のノウハウで」とぼかす
2. 順位はどう変わりますか? 「約束はできない。狙う指標はこれ」と言う 順位保証、期限つきの約束
3. 口コミはどう増やしますか? お願いの仕組みづくり(POP・QR・声かけ)を提案 「こちらで用意します」
4. 店名はどう登録しますか? 看板どおりの正式名称 地域名・キーワードの追加を勧める
5. オーナー権限は誰が持ちますか? お店のアカウント。業者は管理者 業者のアカウントで作り直す
6. 報告は何を見せてくれますか? 表示回数・検索語句・行動の推移 順位表のみ
7. ホームページ側は何をしますか? 店舗ページ・アクセス・NAP統一の提案 「関係ない」
8. 契約期間と解約条件は? 書面で明示。途中解約の条件が具体的 口頭のみ。自動更新の説明なし
9. 解約後、プロフィールと写真はどうなりますか? すべてお店に残る 「消えます」「引き継げません」
10. 過去に停止やペナルティになった例は? 正直に答え、再発防止を説明する 「一度もない」の一点張り

質問9は特に大切です。「解約したら写真も投稿も消える」と言われたら、プロフィールの所有が業者側にある可能性が高いです。

すでに契約している場合の見直し方

「いま頼んでいる業者が怪しいかもしれない」と感じたら、次の順で確認します。感情的に解約する前に、被害を最小限にする手順です。

ステップ1:権限を確認する

Googleビジネスプロフィールの「ユーザー」の画面で、誰がオーナー・管理者になっているかを見ます。お店のアカウントがオーナーでなければ、まず所有権の移行を依頼します。画面の表記は変わることがあります。

ステップ2:違反手法が使われていないか確認する

店名に余計な言葉が入っていないか、身に覚えのない口コミが増えていないか、知らない住所のプロフィールがないかを確認します。見つかったら、業者に停止と修正を求めます。

ステップ3:契約書の解約条件を読む

解約の申し出期限(例:更新日の1か月前)と、違約金の有無を確認します。期限を過ぎると自動更新される契約が多いので、カレンダーに入れておきます。

ステップ4:自分でできる部分を引き取る

投稿と口コミ返信は、週1回20分ほどで自分で回せます。業者に残すなら「写真撮影」「分析と提案」のように、手間や専門性の高い部分に絞るのが現実的です。放置されたプロフィールの危険性は「Googleビジネスプロフィールを放置するリスク」で解説しています。地域ごとの競合状況は「地域別ガイド」も参考にしてください。

よくある質問

MEO業者は使わないほうがいいのですか?

そうとは限りません。複数店舗で手が回らない、写真や文章の質を上げたいなど、明確な目的があれば価値があります。手法がガイドラインに沿っているかで判断してください。

「Googleの代理店」と名乗る電話がかかってきました。本物ですか?

Googleビジネスプロフィールは無料で、Googleが上位表示のための有料サービスを電話で売り込むことはありません。「Googleの代理」を名乗る営業は、その場で契約せず、会社名を確認したうえで断って問題ありません。

成果報酬型の業者なら安心ですか?

成果報酬は「上位に入った日数ぶん課金」などの形が多く、順位を無理に動かす手法に走る動機が生まれやすい面があります。手法の開示と権限の所在を、月額固定の場合と同じ基準で確認してください。

業者に頼んだら、どれくらいで効果が出ますか?

プロフィールの整備は数週間、口コミや投稿の積み上げは数か月単位で効いてきます。順位は誰にも約束できないため、「効果が出るまでの期間を約束する」業者ほど注意が必要です。

まとめ

  • MEO業者の良し悪しは「Googleのガイドラインに沿った手法か」で決まる
  • 順位保証、サクラ口コミ、店名へのキーワード追加、権限の取り上げは、プロフィール停止につながるリスクがある
  • まともな会社は、手法を文書で開示し、権限をお店に残し、順位以外の行動指標を報告する
  • 契約前の10の質問で、答えをぼかす会社は見送る
  • 契約中の場合は、権限→違反手法→解約条件→自分で引き取る部分、の順で見直す
この記事を書いた人:坂部 幸成(さかべ ゆきなり)

株式会社Shamoji 代表/店舗向けホームページ制作「HARE PAGE 店舗」運営

Web制作・運営、広告運用代行、SEO・LLMOコンサルティング、AI活用支援を手がける 株式会社Shamoji(2022年設立)の代表。店舗向けホームページ制作・運用サービス「HARE PAGE 店舗」を企画・運営し、飲食店・美容室・サロン・整体院・不動産会社のサイト制作と地域検索の設計を担当しています。記事の内容は執筆時点の一般的な情報であり、各サービスの最新の仕様・料金は公式情報をご確認ください。