沿革に残るのは出来事と数字ですが、その時に何を考え、どう乗り越えたかは人の記憶に残っています。社員インタビューは周年サイトへ温度を加え、文化や仕事の意味を次の世代へ渡すコンテンツです。役職者だけに偏らない人選と、答えを誘導しない質問を設計します。
この記事の結論
周年インタビューは、年代・職種・拠点・立場が異なる人を選び、「転機の場面・仕事で守ってきたこと・受け継ぎたい文化・未来への問い」を聞きます。個人の美談にまとめず、複数の声を会社の歴史と接続して編集します。
要点
- 役職や社歴だけでなく視点の多様性で人を選ぶ
- 抽象的な感想より具体的な場面を尋ねる
- 採用・社内教育へ再利用できる素材を残す
インタビューする人の選び方
有名な人だけでなく、会社らしい行動を体現する人を推薦してもらいます。1人の長編と複数人の短編を組み合わせる方法もあります。
| 視点 | 候補 | 引き出せる内容 |
|---|---|---|
| 創業・黎明期 | 創業者、OB・OG、長期在籍者 | 原点、危機、変化 |
| 現場 | 顧客接点・製造・開発担当 | 仕事の具体、顧客との関係 |
| 変化 | 中途入社、若手、新規事業担当 | 外から見た文化、未来 |
| 多様な拠点 | 地域・海外・リモート拠点 | 広がりと共通価値 |
| 支える役割 | 管理、サポート、家族 | 見えにくい継続の力 |
具体的な言葉を引き出す質問例
- 入社初日に覚えている風景はありますか
- 会社が大きく変わったと感じた出来事は何ですか
- 最も難しかった仕事で、誰と何を決めましたか
- 社外の人に言われてうれしかった言葉はありますか
- 明文化されていないけれど受け継がれている習慣は何ですか
- 10年後の社員へ残したい問いは何ですか
取材から公開までの流れ
話し言葉をそのまま文字にするのではなく、本人の語り口を残しつつ、読者が理解できる背景を補います。事実関係と表現確認を分けて依頼すると修正が整理できます。
- 周年テーマと記事で担う役割を決める
- 候補者へ目的・公開範囲・所要時間を説明する
- 資料調査と事前質問で時系列を把握する
- 60〜90分を目安に取材し、写真や音声も収録する
- 記事構成へ編集し、本人・関係部署・法務が確認する
- 公開後に社内外へ紹介し、関連コンテンツへつなぐ
インタビュー素材を再利用する
- 短い引用を周年サイトの各章へ配置する
- 音声・動画を短尺コンテンツにする
- 採用サイトの職種紹介や文化記事へ編集する
- 社内研修でターニングポイントの教材にする
- 全文・写真・音声をデジタル社史の資料として保存する
よくある質問
- 社員インタビューは何人くらい必要ですか?
- 1ページなら3〜6人の短編、連載なら各テーマ1人など、目的と更新計画で決めます。人数より視点の重なりを避けることが重要です。
- 取材時間はどのくらいですか?
- 1人60〜90分が目安です。事前にテーマと資料を共有すると、具体的な記憶へ時間を使えます。
- 退職者へ取材してもよいですか?
- 本人の同意と公開範囲を確認すれば、創業期や転機を知る重要な声になります。現社員の視点と組み合わせます。
参考・確認先
内容は公開情報とHARE PAGEの制作方針をもとに、2026年8月4日時点で編集しています。料金や仕様は変更される場合があるため、最新情報は各公式ページをご確認ください。